クリエイティブシンキング プログラム Ver.2015 ~ 参加者・功力の視点より

TOP写真

ピースワークラボメンバーを中心に、2015年11月~2016年3月にかけて実施された本プログラム。

結論から言うと、ほとんどのメンバーが「事前に予測していた以上に悩み苦しみ、そしてプログラムの終わりに大きな気づきと学びを得た」プログラムになりました。

本記事では、プログラムの概要や山場、そしてどのような帰着に至ったのか、皆さんに紹介できればと思います。

 

クリエイティブシンキングプログラムとは?

小布施

↑フィールドワークで長野県小布施町へ!

 

本プログラムは、5か月間、合計11回(各グループでの分科会や宿題も含めると20回超!?)の非常に濃い学びの場です。

と言っても、座学研修は一部であり、グループ内での協働やフィールドワークも求められ、最終的なアウトプットとして「新規事業」を発表するというもの。

「新規事業」がアウトプットではありますが、真の狙いは、個々人の意識・思考のクセ・他者との関わり方などに対し、気づきを与え、変化させていくこと。

そして、その先に「クリエイティブシンキング=複雑で不確実、かつ流動的な状況の中で、よりよい方向性へと変化を生み出すことのできる能力」を身につけることです。

 

プロセスで出てきた事象。悩み苦しむメンバー達。

悩み苦しみ

↑思うように集まれず、進められず、モヤモヤするメンバー達。

今回のプログラムは、過去数年に渡り一企業ずつ個別に提供されてきたプログラムを、「所属する組織や働き方が異なるばらばらのメンバーに提供する」という新しい試みでした。

一企業であれば、会社側のコントロールや強制力でスケジュールを合わせやすかったり、またある程度仕事の進め方の価値観の枠がわかっていたりという状況です。

が、今回はそういう前提がないために、メインパートである4~6人程度の小グループでの協働でなかなか進まないという事態が。

さらには、「仕事」ではないため、どうしても個々人の中で優先順位がずれてしまい、より足並みが合わないということも。

 

そんな状況を前提で進めると、そこにはさらに大きな課題が。

ある人(Aさんと仮定)は、停滞感や遅れに焦りや苛立ちを感じはじめ、ドンドン進めようと主体性を発揮していきます。

それに対し、ある人(Bさんと仮定)は、チーム全体の関係性をケアすることで、スタックし逆に進まない、雰囲気が悪くなる、という悪循環に。。。

Aさんはもちろん悪気があってやっているわけではないですし、Bさんもそうです。

主体性の発揮と、関係性の構築。その共存の難しさと価値。

 

Aさんが発揮する主体性は、予定調和や日和見を超えるために必要な能力。

Bさんが発揮する関係性は、個別、断絶、対立を結びつけるために必要な能力。

 

それぞれとても価値のあることですが、もう一方と共存できずに偏りすぎてしまうと、逆効果を生み出してしまいます。

 

あなたが所属する会社やチームを思い浮かべてみてください。

主体性が強すぎるために、気持ちがついていかずに停滞してしまうケースはありませんか?

関係性が強すぎるために、進めることよりも当たり障りのない結論に終始していませんか?

 

 

どちらかに偏った状況では、物事は進まず、創造的な状態になれません。

 

本プログラムでは、個々人が、それぞれの持つ主体性や関係性を内省しながら、どちらか強い方を抑えつつ弱い方を強化していき、チーム全体が創造的になれるよう毎回少しずつ改善をしていきました。

 

そして、目的である「クリエイティブシンキング=複雑で不確実、かつ流動的な状況の中で、よりよい方向性へと変化を生み出すことのできる能力」を高めていきました。

 

クリエイティブシンキングプログラムを終えて

ラスト写真

最終回では、各チームそして個々人がプロセスの過程でどのような心境や状況にいたのかをシェアしました。

 

ホワイトボード

↑ホワイトボードにびっしり付箋が貼られています。

みんなにとって自身への気づきや変化、成長があったプログラムだったのがわかります。

 

そして、最後のアンケートにあったのは、全員がこれを「新たなはじまり」と捉えていたこと。(以下、参加者のアンケートから抜粋)

 

  • 「会社や仕事を離れ、『個人』としてプロジェクトに参加したことで、自分に向き合わざるをえない状況に長期間身を置くことができた。それゆえに大きな気づき、意識変容があった。自分に限界を与えているものを直視することができた。」
  • 「今回のプログラムを通じてしか到達できない領域まで、内省がかかっていった。普段のバリュー出し方が、限られた環境でしか通用しないと認識できた。」
  • 「衝突や葛藤を通じて、自分の限界や終わらせるべきものの形が見えてきた。」
  • 「自分の言動の逆効果についての学びがあったことと、メンバーの意識変容のキッカケについて知れたことで『人』への洞察が深まった。」
  • 「チーム内で様々な活動を実践することから見えてくるさまざまな葛藤や気づきが社会の縮図であり、今後のそれぞれのアクションにとってとても役に立つと思う。」

 

それぞれが持つ強みが時に逆効果になることや、思考パターンのクセに気づいたことで、今後の課題を認識していたようです。

本プログラムの終わりは、「自分が終わらせることの始まり」「新しいチャレンジの始まり」となったのでした。

 

クリエイティブシンキングプログラムは進化していきます。

本プログラムは毎回ブラッシュアップされています。

今後も実施されていく予定ですので、またアップデート情報などを配信していきます。

 

文責:功力昌治